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2009/10/13

 なぜだ……なぜ底巻を中秋の名月の日に発売しなかったんだ一迅社……
10月3日に発売してたら全てを雨月として忘れることが出来たというのに……
 

 というわけで一迅社さん、小説版儚月抄の単行本は2010年の9月22日に発売して綺麗にけりをつけて欲しい。
それなら一年待とう。
(それにしても惜しい。賢者の罠が発動した、まさに「十五夜が満月とは限らない夜になってしまった」のが
今年の中秋だったんだけどなぁ)

 さて、いまさら儚月抄底巻である。REXで何度も読んだし、東方儚月抄のことをちゃんと語ろうと思ったら、
果てしない量の長文が続きそうなので年の暮れにでもと思っていたのである。
が、とりあえず単行本を一読しての感想を残そうと思う。
(といってもREXと比較しつつ修正箇所にツッコミを入れるだけなんだけど)

 すでにあちこちで所謂「餅スパーク」の開き直った修正っぷりにツッコミが入っているようだが、
その修正を含め様々な修正は色々と面白い。

・餅スパーク修正に関して
 要するに「商業作品である以上は、読者の批判に答えて永夜抄準拠のマスタースパークを捨てる選択をした」ということなのだろう。
 東方永夜抄をプレイした人はわかると思うが、
永夜抄で敵ボスの魔理沙が撃つマスタースパーク(ダブル、ファイナルなども)で厄介なのは極太レーザーではなく、
それに付随した(若干自機狙い混ざりの)星弾なのである。
 東方儚月抄が東方永夜抄的であるためには、ファイナルマスタースパークは極太レーザーだけではダメで、
星弾も当然なくてはならない……はずで雑誌掲載版はその点忠実(といえば忠実)なのだが、
今回の単行本であっさり変更された。
ああいう魔方陣を展開して撃つのは緋想天の「マスタースパーク」系だっけかな? 
まあ単行本でも申し訳程度に星らしきものが見えるが……

・依姫の戦闘描写の修正
 依姫が刀を振るう描写も大幅な修正を受けている。
単行本72pの上右のコマは、雑誌掲載版では刀の持ち手が逆(左手前だった)ので、
単行本で右手前に修正されるのはまあ当然なのだが、他にもあっちこっちでコマごと描き直されている。
(単行本p92の右下のコマとか)
 秋★枝氏としては、いっそのこと気に入らないコマは全部描き換えちゃえ、と思ったのだろうか。
 他にも単行本55pのレミリア突撃シーンの修正とか、秋★枝氏なりに
「かっちょええ戦闘シーン」にしようという努力は認められる。
 この経験を糧に、ロケット燃料★21でも「勇儀とパルスィが愛と激闘の末に結ばれる、
戦闘シーン満載の血湧き肉躍る百合同人」あたりをやってもらえないだろうか。


 追記:記事を書いた後に中巻(初版)を読み直したら、中巻142pでは依姫は左手前で刀を持っているのだが、
もしかすると中巻も別の版で修正される(あるいは既にされている)のだろうか?
 
・月から地球(のソマリア)が見えてるように修正(単行本32p)
 雑誌掲載版だと、月から月が見えており、すわ「また永琳の偽の月」か、と思わされた十六話の扉絵だが、
そこに映っているのはどうみてもアフリカ大陸。この修正はあれですか、
ソマリア沖に自衛隊を派遣するかしないかという時事ネタを鋭く風刺してみせた、
と前向きな評価をしろということなんですね?
月から見えたソマリア

 ……はい。グーグルアースで確認しましたが、どう見ても日本は見えません。


水平線近くに見えるので確かなことはいえないが、
この位置関係で日本から満月が見えることはありえるのだろうか??
(追記:後日ブログで書きましたが、この地球はアポロ17号のクルーが撮影したザブルーマーブルという、
 有名な写真を使ったもので特に考察に価するものではないようです)


・竹林の背景に下草が追加され、紫の土下座がさらにゴージャスに(?)なるよう修正
 なんだか、どーでもいい修正のような気もするのだが、雑誌掲載版に比べて単行本の竹林は竹の枝が追加されたり、
これでもかと下草が生えたりして、豪華絢爛になってしまった。
ついでに85pも豊姫の「くるくるくるり」のバックにも花が咲き乱れる始末。
 まあ、修正の気合の入りようにも合点が行くというもの。
なにしろこの回は、(土下座というには頭が高い気がするが、)
東方界隈に一迅の一陣の旋風を起こした、かの名高い「紫の土下座」の回なのだ。
その東方儚月抄のクライマックスがさらに盛り上がる修正になったのは間違いない。

 ……ということはまったくないのであって、むしろツッコミを入れるべきなのは、
十七話と十八話の竹林シーンを修正しておいて、十九話の竹林はまったく無修正だ
ということなのだ! おいおい、あれほどこれ見よがしに生え誇っていた下草は一体どこに消えたんだ……

 A.実は、豊姫が十八話でちょっと扇子を開いた時、
  ちょっぴり素粒子分解の風が吹いていたのだった。
  この風が時間差で十九話の時点で吹き荒れ、
  竹林の下草は全て浄化されてしまった。

 ……苦しい。むしろフェムトファイバー回への批判があまりに多かったので
「フェムトファイバーを豪華にする修正以外は意地でもやらない!」ということなのかもしれない。
 ……後半の修正作業が間に合わなかったのでは……
なにしろ第二十話に至っては単行本143pの左下のコマの「文の影の追加修正」と145pの背景へのトーン追加ぐらいしか修正ないし…

(↑追記:10月15日 ~萌畢竟~思索考究さんのサイトを参考に読み直したところ、
第二十話にも結構な数の修正がありまして、訂正いたします。
特に博麗神社の屋根の雪の修正には恥ずかしながらまったく気づきませんでした。)

・扇子とフェムトファイバーの修正
 雑誌版だと日本舞踊で使う舞扇のようだった「月の最新兵器」だが、
単行本ではちゃんと扇子っぽくなっている。
それだけでなく、「鳳凰」のような絵柄つき。この修正は神主の指示なのだろうか?
 フェムトファイバーも、縄だけじゃなく光の線のような効果が付随して、より神々しくなりました。
 まあ、白かった背景のベタ塗り修正とか、白目を黒目にする修正とか、トーン追加とか擬音の修正は沢山あるので、
フェムトファイバーもそれらしくしました、って感じなのかも。

・藍の帽子の御札の修正(最終話に集中)+図書館の本の背表紙の修正
 さて、今回の単行本で少しだけパワーアップを果たしたキャラクターがいる。
それは儚月抄でどん底の扱いを受けた八雲藍だ。
 最終話の藍を見てみよう。なんと、藍の帽子についている御札に模様が着けられているではないか! 
他にも、十八話の84p、89pあたりの藍の帽子も修正されたものである。 
(ちなみに単行本31pや36pの藍の帽子の符の模様は雑誌掲載時からあったもの)

 この修正がものすごいのは、藍の帽子が描かれたコマを全て修正するかと思いきや、
修正されているのはほんの少しだけ、しかも最終話の160p以降に集中しているということである。
 あまりに酷い扱いを受けたので、せめて単行本の最終話だけでも、ZUN帽を豪華にしてもらえたのだろう。

 良かったね藍! 
雑誌掲載時はパワー64ぐらいだったが、単行本ではパワー96ぐらいまで回復したといえるんじゃなかろうか
(それでもMAX128には程遠い)
 ……修正するなら全部修正しましょうよ……単行本67pの3コマ目を見ればわかるとおり、
この修正の適当さは明らかに意図的としかいいようがない。)
 他にも174pあたり、紅魔館の図書館に収められた蔵書の背表紙も描き込みが加えられている。

 いかがだっただろうか。ちゃんと雑誌を毎月買っていた人が一番楽しめる作りになっているあたり、
さすが一迅社、さすが東方儚月抄である。
カラー絵だって、単行本のカラー絵を雑誌版のカラー絵の手前に置いたりとサービス満点である。
(こういう手法って、この手の漫画を単行本化するときの常套手段なのだろうか? 
なぜ雑誌版でカラー絵だったページをモノクロにして、
その前にカラー絵をこれみよがしに追加するようなことをするのだろうか??)

 とまあ、雑誌版に劣らずツッコミどころ満載でした。
そういえば、気にしなかったけど上巻、中巻も修正入りまくってたんだっけ? 
昔のREXがけっこう散逸しているので比較できないが……

 実は、単行本で修正されなかった部分も結構気になるんだけどね。
それと神主のあとがきは、(界隈からの猛烈な批判をグレイズでかわすような文章だが)これはこれで別にコメントした方がいいかもしれない。
小説版儚月抄のラストをわかっていて「緊張感有りすぎたりすると疲れます」と言い放つあたりはさすがである。
 でもまあ、ぱっと見、テキストの方は変更された部分がなかったようで、内容は雑誌版と変わらないでしょう。
(追記:2009年10月15日)
 誤字・脱字ほか読みにくい箇所とか自分で読んでて鼻持ちならない表現とか色々と訂正しました。

 ちなみにCelestiaという天体ソフトで確認しましたが、儚月抄16話が2007年11月24日~25日だとすると、
晴れの海から地球を見たときアフリカ大陸が見えるのが25日の午後3時ぐらいのようです。
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