2010/01/03
(前回の続き)
さて、雪国から大糸線を上って松本に出て、さらに諏訪へ向かう。
途中で降りた松本が、もう恐ろしく寒い。あの郷なぞ比べ物にならぬ。
駅の売店のおばちゃん曰く、雪が降っている地方より雪の降らない松本の方が寒くなる、とのこと。
なるほど、鎌倉の原理だろうか。
下諏訪に着くと、さっそく秋宮へ向かう。
さすがに夜の8時ともなると参拝客は誰もいない。
そしてフェムトファイバーを発見。本物を間近で見ると、その巨大さに圧倒される。
ほんと何のためにこんなに太いんでしょうねえ。封印のためという説が出るのも肯ける。

この秋宮もお手水として境内から温泉が湧く。諏訪は温泉地としても有名だが、いやあこれはありがたい。
この後、今晩の宿であるネットカフェに行く途中、諏訪湖畔へ拠る。
守屋山は見えないが、実に空気が清浄で星が良く見える。ちらちらと舞う小雪は霧が峰から飛んできたものだろうか。
それにしても、24時間営業のネットカフェは安く旅するにはありがたい。
そりゃ温泉つきの宿に泊まれればいいんだけどね。
・
・
・
タラララ ラッタンター とばかりドラクエ的な音楽が鳴り響き(たような気がする)、朝を迎える。
この日はまず古戦場、藤島神社と洩矢神社に向かうつもりである……のだが、
電車の中で自分の腕時計が一時間遅れていることに気づく。
まさか刻符を喰らったのか、と焦るも、時は戻らず(当たり前だ)
藤島神社がなかなか見つからないかったが、ようやく川の袂に見つける。

左脇に見える小さな木が御神木の藤だろう。
その昔、中央からやってきたタケミナカタの神が土着の洩矢神と対峙したとき、タケミナカタ側が陣取ったのが川の北側である。
そして洩矢神の鉄の輪にタケミナカタが投じた藤が絡みつき錆びさせた、
という東方ファンならよくご存知の話の舞台である。
というわけで、もう一方の洩矢神を祭る洩矢神社にも行く。
こちらは、上記の藤島社を移した時に起きた祟りを鎮めるために造営されたもので歴史は浅いのだろうが、
土地の選定として天竜川を挟み藤島社と対峙する形になっているのは、古戦場を意識したものだろう。
↓洩矢神社。

境内に入ると小動物の足跡があった。鹿か狐だろうか。
そういえば朝飯を食ってなかったと思い、岡谷駅前のデパートで食料を探していると、
蜂の子と蚕の佃煮を売っているのを発見。蜂の子は高かったので蚕をチョイス。さすが養蚕の町だ。
見よこの美味そうな朝飯を!

多分百匹近く入っているさなぎをぼりぼりと貪り食う。同じ節足動物だけあって、海老に近い味を期待したが、
より濃厚で脂が載った味がする。桑の葉を食べて育った蚕がこれほど美味いとは。
さて昨晩一度参った秋宮を再び訪れる。何度見ても巨大な注連縄だ。

奥の幣拝殿は修復中とのこと。残念だったが、四隅に建つ巨大な柱と、
昨晩見つけられなかった我らが東方ファンの痛絵馬は見つけることが出来た。
まあその写真を掲載はしないが、なかなか面白いものだった。
(ちなみに私は痛絵馬をどんどんやってしまえ、という人です。自分は描かないけど)
そして諏訪大社の公式帽が欲しくて御柱祭で伐り出された木で宝物殿を建てるための浄財を投じる。
こうして入手した諏訪の帽子。
この神紋梶入りの諏訪公式帽、コミケC77に被っていったのだが、他に誰も被っている人がいなかった。
意外だなあ。
さて秋宮に参ったところで春宮へ。昼飯の時間だが、朝の例の刻符事件でスケジュールが狂い、
温泉に入ったり名物の蕎麦を食う時間がなくなってしまった。
仕方なく秋宮脇の羊羹屋さんで塩羊羹を一本買い、昼食とする。
歩きながら羊羹をばくばく喰っていると体力が回復していくのがわかる。
まあどう考えても食べ方を間違えているわけだが。
春宮へ行く途中、御作田神社に拠る。ディバイニングクロップの元ネタ……なのかな?

この神社は町中の小さな神社だが、しっかりとした高い木々の杜があって確かな信仰を感じた。
そして遠く諏訪湖を眺めたパノラマ。(画像をクリックしてください。拡大されます)

そして春宮。右に見えるのが縁結びの杉。

そして春宮のフェムトファイバー

縁結びの杉は、さほど目立つような杉ではなかった。前日見た雪の郷の杉の方がずっと立派である。
しかし信仰の謂れは見た目ではないのだろう。
そして筒粥殿。酒事情はカオスか? しかし米で造った日本酒に実は粥は良く合うのかも。(試したことはない)

そして幣拝殿。秋宮は修復中で見れなかったがこちらは立派社殿を拝むことが出来た。

もちろん、幣拝殿の四隅には柱が。
こうして藤島神社、洩矢神社、諏訪大社下社秋宮、御作田神社、諏訪大社下社春宮と見て午前のスケジュールは終了。
いよいよ諏訪湖の南、守屋山麓の諏訪大社上社に向かう。
(続く)
さて、雪国から大糸線を上って松本に出て、さらに諏訪へ向かう。
途中で降りた松本が、もう恐ろしく寒い。あの郷なぞ比べ物にならぬ。
駅の売店のおばちゃん曰く、雪が降っている地方より雪の降らない松本の方が寒くなる、とのこと。
なるほど、鎌倉の原理だろうか。
下諏訪に着くと、さっそく秋宮へ向かう。
さすがに夜の8時ともなると参拝客は誰もいない。
そしてフェムトファイバーを発見。本物を間近で見ると、その巨大さに圧倒される。
ほんと何のためにこんなに太いんでしょうねえ。封印のためという説が出るのも肯ける。

この秋宮もお手水として境内から温泉が湧く。諏訪は温泉地としても有名だが、いやあこれはありがたい。
この後、今晩の宿であるネットカフェに行く途中、諏訪湖畔へ拠る。
守屋山は見えないが、実に空気が清浄で星が良く見える。ちらちらと舞う小雪は霧が峰から飛んできたものだろうか。
それにしても、24時間営業のネットカフェは安く旅するにはありがたい。
そりゃ温泉つきの宿に泊まれればいいんだけどね。
・
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・
タラララ ラッタンター とばかりドラクエ的な音楽が鳴り響き(たような気がする)、朝を迎える。
この日はまず古戦場、藤島神社と洩矢神社に向かうつもりである……のだが、
電車の中で自分の腕時計が一時間遅れていることに気づく。
まさか刻符を喰らったのか、と焦るも、時は戻らず(当たり前だ)
藤島神社がなかなか見つからないかったが、ようやく川の袂に見つける。

左脇に見える小さな木が御神木の藤だろう。
その昔、中央からやってきたタケミナカタの神が土着の洩矢神と対峙したとき、タケミナカタ側が陣取ったのが川の北側である。
そして洩矢神の鉄の輪にタケミナカタが投じた藤が絡みつき錆びさせた、
という東方ファンならよくご存知の話の舞台である。
というわけで、もう一方の洩矢神を祭る洩矢神社にも行く。
こちらは、上記の藤島社を移した時に起きた祟りを鎮めるために造営されたもので歴史は浅いのだろうが、
土地の選定として天竜川を挟み藤島社と対峙する形になっているのは、古戦場を意識したものだろう。
↓洩矢神社。

境内に入ると小動物の足跡があった。鹿か狐だろうか。
そういえば朝飯を食ってなかったと思い、岡谷駅前のデパートで食料を探していると、
蜂の子と蚕の佃煮を売っているのを発見。蜂の子は高かったので蚕をチョイス。さすが養蚕の町だ。
見よこの美味そうな朝飯を!

多分百匹近く入っているさなぎをぼりぼりと貪り食う。同じ節足動物だけあって、海老に近い味を期待したが、
より濃厚で脂が載った味がする。桑の葉を食べて育った蚕がこれほど美味いとは。
さて昨晩一度参った秋宮を再び訪れる。何度見ても巨大な注連縄だ。

奥の幣拝殿は修復中とのこと。残念だったが、四隅に建つ巨大な柱と、
昨晩見つけられなかった我らが東方ファンの痛絵馬は見つけることが出来た。
まあその写真を掲載はしないが、なかなか面白いものだった。
(ちなみに私は痛絵馬をどんどんやってしまえ、という人です。自分は描かないけど)
そして
こうして入手した諏訪の帽子。
この神紋梶入りの諏訪公式帽、コミケC77に被っていったのだが、他に誰も被っている人がいなかった。
意外だなあ。
さて秋宮に参ったところで春宮へ。昼飯の時間だが、朝の例の刻符事件でスケジュールが狂い、
温泉に入ったり名物の蕎麦を食う時間がなくなってしまった。
仕方なく秋宮脇の羊羹屋さんで塩羊羹を一本買い、昼食とする。
歩きながら羊羹をばくばく喰っていると体力が回復していくのがわかる。
まあどう考えても食べ方を間違えているわけだが。
春宮へ行く途中、御作田神社に拠る。ディバイニングクロップの元ネタ……なのかな?

この神社は町中の小さな神社だが、しっかりとした高い木々の杜があって確かな信仰を感じた。
そして遠く諏訪湖を眺めたパノラマ。(画像をクリックしてください。拡大されます)

そして春宮。右に見えるのが縁結びの杉。

そして春宮のフェムトファイバー

縁結びの杉は、さほど目立つような杉ではなかった。前日見た雪の郷の杉の方がずっと立派である。
しかし信仰の謂れは見た目ではないのだろう。
そして筒粥殿。酒事情はカオスか? しかし米で造った日本酒に実は粥は良く合うのかも。(試したことはない)

そして幣拝殿。秋宮は修復中で見れなかったがこちらは立派社殿を拝むことが出来た。

もちろん、幣拝殿の四隅には柱が。
こうして藤島神社、洩矢神社、諏訪大社下社秋宮、御作田神社、諏訪大社下社春宮と見て午前のスケジュールは終了。
いよいよ諏訪湖の南、守屋山麓の諏訪大社上社に向かう。
(続く)
「幣拝殿」を「幣排殿」に訂正。
指摘くださった方ありがとうございます。
指摘くださった方ありがとうございます。
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