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2009/09/09

(続き)

でやっと音楽の話。ステージ作りと同じく道中曲が印象に残った。
1面~3面は体験版やりまくったので割愛させてもらって適当に感想をならべると以下のような感じ。

 まず道中曲だが、

4面道中「幽霊客船の時空を越えた旅」
 妙にレトロな感覚を覚えさせる旋律で始まる。
 ところどころ1面道中曲を引用したりして面白い。
白眉は中ボスがいなくあったあと左右から大量の点数が降り注ぐシーンでここのBGMの盛り上がりはすごい。
だもんで、クリア重視の時でもあそこには青UFO3つ持っていきたくなる。ここら辺りのシンクロのさせ方は流石。

 5面道中「魔界地方都市エソテリア」
5拍子と6拍子を交えた感じの曲。
永夜抄で3+3+3+2をやって地霊殿で5拍子や7拍子をやったあとだから、そこまでびっくりはしなかった。
これからはしばらくは変わった拍子への挑戦が続くんだろうか。
(地方都市という名で思い出したが、アリスも自称都会派だったはず。あの都会はどこの都会を指すんだろう。
ブクレシュティ(ブカレスト)なのか、それとも六本木なのか……)

 6面道中「法界の火」
 心音を模した冒頭よりも気になったのが途中で出てくるフレーズ。
どうしても東方封魔録の「End of Daylight」のフレーズを思い出してしまう。
単に私がEnd of Daylightが好きすぎるだけなのか……

でも道中曲は1面が一番いいなあ。風神録1面は秋らしく、こっちは春らしく。
紅魔郷1面は夏の夜の蒸し暑さを感じるし、なんだかんだいって1面道中曲が好きだ。

 エクストラの道中曲は笑い声入りの曲で、なんだかドナルドを想起してしまった。
ZUN氏もニコニコはそれなりに見ているようで、もしかしたらインスパイアされた部分もあるのかねえ。

次にボスのテーマ

 4面ボス曲「キャプテンムラサ」
高音域に随分寄ってる印象だが、もしかして、碇オブジェクトの効果音を低音代わりにして音楽にしている、
ということなんだろうか??

 5面ボス曲「虎柄の毘沙門天」
これもSTGのBGMとして熱い曲。ちょうど「霊知の太陽信仰」のような感じ。
多分「霊知」と同じように既聴化が進行すれば、もっと好きになるだろうと予想。

 6面ボス曲 「感情の摩天楼 ~ Cosmic Mind」
 これがねえ。悪い曲ではないしメロディックだしよく出来てると思うんだけど、
途中の盛り上がりのところでどうしても感覚的なエラーが起きるんですよ。
 どういうことかというと、まず風神録6面ボス神奈子のテーマ「神さびた古戦場 ~ Suwa Foughten Field」を聴くと、
「人形裁判 ~ 人の形弄びし少女」が思い出されて素直に楽しめないという状況が1年ぐらい続いたわけです。
で「感情の摩天楼」ときた。もうおわかりですね? 
今度は私の頭の中で「神さびた古戦場 」が同時に鳴り始めるわけですよ。
ですからこの曲の評価も既聴化が進行して私の脳のニューロンネットワークが再構築化されるまでは低いままだと思う。


以下雑感。
 しかし、題が狙ったものかはわからないけど、作品を重ねるごとに妖怪の定義が曖昧になっていくなあ。
儚月抄ではせっかく苦労して紫が永琳らの人妖の境界を定めたというのに、
白蓮の登場で人間と妖怪の区別すらなくなった感がある。
(別に白蓮が人間出身という意味ではなく、役割の別という意味で) 
 ぶっちゃけて言うと、そもそも東方における妖怪って、単なる「超能力を持った人間」なんだよね。
あとは申し訳程度に羽だの角だの猫耳だの尻尾だのが飾りとしてついてるだけで。
唯一妖怪が人間と違うのは人間を食うってことなんだけど、
それすら今回登場した白蓮は積極的に否定するわけだから、
もはや「妖怪」って概念そのものが世界観に要らなくなったんじゃないかと思う。
いわゆるスターウォーズ的な多人種寄せ集めの世界観でしかないわけだから。
ここら辺の危うさをどうするのかは気になるところ。
まあ花映塚の妖怪VS妖怪の表現に現れているように、
ZUN氏はネット上に跋扈する「何者か」を妖怪と捉えている風もあるので、
そういう比喩的な定義に向かっていく可能性もあるかな。
 
 もう一つ、仏教的な平等主義ってのは幻想入りするほど廃れたのかなあ。
妖怪が仏に救われる話は、なんとなく山口貴由の「悟空道」最終話で妖怪が昇天する話を思い出すんだけど、
そこまでいかなくても割と虐げられた人間を平等にして引き上げるって思想は日本にはまだあると思うんだけど。
それとも、チベット弾圧あたりを遠まわしに匂わせる時事的な感覚が働いたのだろうか?
(次回作あたり、「共産主義という名の妖怪」が幻想入りするようなことになれば面白いんだけど)

 と、まあこんなところで星蓮船の感想はひとまず幕。
書こうと思えばいくらでもネタはあるんだけど、しょせんは駄文の山脈を築くだけなんで。
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